近年メディアなどで注目された、将棋の藤井聡太棋士が受けていたことでその名が広く知られたモンテッソーリ教育ですが、
興味はあっても、あまりに専門性の高い幼稚園に子どもを入園させるのも、なんだか不安・・・だったり、
通わせてみたいけど、近くにモンテッソーリの園が無くて通わせられない!
と考えていたママも多いかと思います。
ですが、諦めないでください!!
モンテッソーリ教育のメソッドは、ご家庭で取り入れられるものがたくさんあるんです!
幼稚園の決まった環境の中、専門的なモンテッソーリ教育をみっちり行ってもらうというのも良いのですが、
環境づくりも、その子その子に合わせてできる
というのが、おうちでモンテッソーリ!(おうちモンテ)の良いところだと思います。
それでは、これから実際にどのような方法で行っていくのか、アイデアをまとめていきたいと思いますよ。
さあ、親子でコミュニケーションを取りながら、楽しく取り組んでみてくださいね!
目次
身近なものでおうちモンテに挑戦!
ビーズでひも通し
ボーネルンドなどの知育玩具のお店を覗くと、よく見かけるのが、
プラスチックや木製の穴が開いたビーズのようなパーツに、紐を通していく玩具なんです。
素材も形も大きさも様々な種類があって、それぞれ個性的なので目移りしてしまいそう!
たとえば、こんな商品があります。見かけたこと、ありますか?
こちらは色々な形をした木製のビーズのもので、お色もカラフルなのがとっても可愛い!
ドイツのHABA(ハバ)社のカラービーズという玩具です。
自然素材である木のおもちゃの良さ、というのは、
モンテッソーリ教育で重要視している、
幼児期から本物の素材に触れ、扱うことが大切だからというところでもあります。
ですが、実際にご家庭でおうちモンテを取り入れる場合には、
すべての素材を、木製や陶器などの自然素材にする、ということはなかなか難しいのではないでしょうか。
木のおもちゃは可愛いし、ぬくもりがあって手触りも良いけど、
たくさん買うと値が張るし・・・。
子どもが小さなうちは、玩具を投げてしまって、体に当たると痛かったり、
床に傷が付いちゃった・・・!などのお悩みも出てくるかも知れませんね。
そんな場合は、こちらを使ってみてはいかがでしょうか!
/これはビーズ…かな?\
一見、ビーズにも見えるこちらは、
実は100均で手に入る手芸用品で、巾着袋などの紐の留め具として使うループエンドという商品と、同じく100均で見つけたミシンに使うボビンなんです!
これが、おうちモンテの「ひも通しのおしごと」にぴったりのビーズとして使えるんですよ!
そして紐は、同じく100均商品の靴ひもを使うのがオススメです。
なぜかと言うと、靴ひもって、先端が細く固く加工されていますよね?
そのおかげで、幼児でも紐を穴に通しやすいんです。
また、おうちにある普通の紐を使う場合にも、セロハンテープで、キュッと先を細く固めてあげると通しやすくなりますよ!
「え~ん、全然通せないよ~!」とお子さんが思ってしまうと、
なかなかおうちモンテのおしごとを楽しく感じられなくなることもあるので、
まずは、できたね~!という成功体験を贈ってあげるためにも、このひと手間は加えた方が良いと思います!
このループエンドやボビンなら、アクセサリー用の細かなビーズと違って、小さなお子さんの手にも扱いやすく、さらには安価で揃えることも出来るので、経済的!
素敵な木製の輸入玩具の良さもありますが、
まずは、おうちモンテへの導入段階として、このように手軽に用意できる商品で応用するのも、賢いママの知恵かも知れませんね。
ひも通しビーズを手作りしよう
ひも通し用のビーズは、手作りすることもできますよ。
100均には無い個性的なオリジナルビーズをお子さんに作ってあげませんか?
用意するもの
- 粘土(乾くと固まるもの)
- アクリル絵の具
- ストロー
- お菓子の抜き型
上記のようなものをお好みでご用意くださいね。
作り方
粘土をこねてお好みの形を作ります。
100均にもいろいろな素材感の粘土がありますよ。乾くと固まるタイプを選びましょうね。
色付き粘土を使ってもよし、アクリル絵の具を混ぜたり塗っても良し、
今回はチョコ作りのシリコン型やクッキー型で型抜きしましたが、もちろん手で丸めて好きに作ってもOK!
形が出来たら、粘土が乾く前にストローで穴あけをします。
そして乾燥させたら、もう完成!
海外の知育おもちゃ風の可愛いビーズの出来上がりです。
お子さんの好きなものをモチーフに形を作ってあげると喜ばれるかも!
あけ移しのおしごと(トング・お箸編)
100均の手芸コーナーにもある、小さなふわふわのボールを、
トングで掴んで右のお皿から左のお皿へ移す「あけ移しのおしごと」も、集中力や手先の巧緻性を養うのにオススメですよ!
特にトングを上手に扱えるようになる2歳前後のお子さんに向いているおしごとです。(年齢や月齢はあくまで目安です!)
この写真ではキャンドゥで購入した、カラフルポンポンという名前のボールを使っています。(ダイソーではデコレーションボールという名前でした)
パステル調のカラーが可愛いのでこちらを選びましたよ。ハンドメイド作品作りにも使えそうですね。他には原色カラーのものもありました。
ちなみに、この写真のトレーはニトリで購入したもの。
教具を置いたトレーを、子どもが持って来ようとすると、乗せたものが滑り落ちてしまうことがあるので、
滑り止めシートを敷いたりなど、工夫されている方が多いと聞きます。
でもこのニトリのトレーなら、お子さんの使いやすさを考えてのことなのか、サイズが小さめというだけではなく、
もともと滑り止め加工がされているので、とても便利なんです!
わが家では、子どもにお手伝いとして、取り分けた料理を運んでもらう時などにも同じものを使っていますよ。
写真のトレーは樹脂製ですが、ニトリには同じく滑り止め加工された木製トレーもあり、
次に揃える機会があれば、私はこちらを選んでみようかな、と考えています。
このあけ移しのおしごとであれば、
トングを使うことにこだわらず、1歳代のお子さんは、指で摘んでボールを移したり、
3歳前後のお子さんなら、お箸を使ってみるのも良いでしょう!
特に、お箸のトレーニングは、食事中に「あーでもない、こーでもない」なんて注意しながら練習していると、
なかなかお子さんも、美味しく楽しく食べるということを学びにくいかと思います。わたしもそんな風に言ってしまいがちだったのですが・・・。
あけ移しのおしごとを通じて、お箸の練習って楽しいな!と思ってもらえれば、ママとしても一石二鳥!
実際の食事中にあれこれ注意してしまうことが減るかも知れませんね。
そして、上手にボールをお皿に移動させることが出来るようになってきたら、
さらに応用編として、今度はボールを色別に分けるという作業にも挑戦してみると良いと思います!
やり方は、赤、青など使うボールの色に合わせたカップを用意して、(紙コップなどにそれぞれ色付けするだけでもOK!)
お子さんには、ボールを同じ色のカップに移してもらいます。
色を認識し、判断して、選り分ける、という工程が生まれるので、これで先ほどより難易度が上がりますよ。
製氷皿にシールを貼って色分けしてみました
年齢や月齢に合わせて応用が利くおしごとは、買って用意したものを長く使ってもらえるという利点もあり、私たちママとしても嬉しいことですね。
つまようじ落とし
瓶のフタに小さな穴が開いた調味料入れ(スパイスボトル)を使って、
つまようじ落としに挑戦してみるのも良いですよ。
この写真の瓶は、ダイソーで購入したもの。
シンプルな形とデザインなので、他のおうちモンテのおしごとにも使い回せそう!
瓶のフタに開いた小さな穴が、つまようじの太さにピッタリだったので、
お皿から一本ずつつまようじを取り、穴に落としてもらいます。
この穴のサイズが絶妙で、パッと指を離しただけでは瓶の中に落ちていかないんです。
最後に上から指でピッと押してあげると、ポトンっと中に落ちますよ。(きつくはないので、あまり力はいらないと思います)
ここでひと手間加わるおかげで、お子さんの指先のトレーニングの工程がひとつ増えるのがポイントかと思います!(偶然そうなったのですがね 笑)
ちなみに、つまようじの先端が尖っていて危ないな・・・と感じる方は、
はさみでチョキッと切ってあげるのも良いでしょう。私もそうしていますよ!
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ビーズ落とし
そして先ほどの「つまようじ落とし」で使用した、調味料入れの瓶の透明のフタを外して、
「ビーズ落としのおしごと」で使うことも出来ますよ!
こちらは、お皿に入れたビーズを指で摘み上げて、となりの瓶の中に落とすおしごとです。
ちょうど小さなものは何でも摘んで拾いたいお年頃の1歳児さんにも向いているおしごとですね。
(※誤飲はしないように要注意!)
このダイソーの調味料入れは、瓶の口が広めなので、お子さんの月齢や発達に合わせて、大きめのビーズを使いたい方にもオススメです!
逆に小さめのビーズを使って、瓶に落とすのもさらに精度を上げて取り組みたいな、という場合には、
もう少し口の径が細めのものを選ばれるのが良いと思います。
小さなオイルボトルや、一輪挿しなどの商品を探してみるとあるかもしれません。
わたしもレベルアップのために使えそうな商品を、引き続き探してみますね。
そしてこのおしごとも、将来的にはビーズと瓶をそれぞれ色分けして行うことも出来ますよ。
ぜひお子さんの発達と照らし合わせながら、いろいろなパターンで進めてみてくださいね。
アイロンビーズやアクアビーズで作品を作る
アイロンビーズは名前のとおり、ビーズを並べて作品を形作り、アイロンを当てて接着するものですね。
一方アクアビーズは、お水を振り掛けるとビーズ同士が接着されるものです。
どちらを使っても、おうちモンテの効果は抜群なのですが、
今回特におすすめしたいのが、このアクアビーズです。
このセットは、はじめてアクアビーズを買われる方に非常にオススメで、実際にわが家でも使っています。
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きれいに収納できるケースに収められているので、ビーズがあちこち散らばらないところが気に入っています。
アイロン接着のタイプだと、接着の作業は主に親が行い、お子さんはやけどの危険性があるので控えることになると思います。
せっかくなら、接着までこどもに任せて作品作りを楽しみたいところ。
また、アイロンを上手に接着できるように当てていくのって、なかなか難しいんですよ~!
せっかく子どもが頑張って作った作品が、パラパラパラ・・・と何度も壊れてしまいました。(アイロンビーズの方が、コスパ的には良いんですけどね 笑)
ですので、おすすめしたいのはアクアビーズの方なんです。
お水を振り掛ける作業も、子どもにとってはとても興味のある楽しいアクティビティなんですね。
こういった作業も、もちろん手先の巧緻性を高めるのに抜群です。
それに加えて、見たままのものを作るという作業は思いのほか子どもには難しく、とても頭を使う作業です。
しっかり観察して、赤のビーズがどこに何個並んでいて、それを同じように並べるにはどこにビーズを置くのか。
なんてお子さん自身も一生懸命に頭をひねるうちに、地頭がとっても鍛えられることでしょう。
子どもが作ったハチさんです。お水を振り掛けて待つだけだから、大人もらくらく♪
2018.12.13追記 さらに改良されて使いやすくなったアクアビーズのセットを発見しました!
それがこちらです↓
アクアビーズ スーパーカラフルいっぱいDX 2018年キャンペーン版
このセットでは、以前の悩みの種だったお水ポタポタ問題が解決されて、スプレー式ボトル入りになりました!
これは使いやすそう~!
おもちゃ売り場で見つけて、うちの子どもも「えー、これ、欲しい~!」と絶賛していましたよ。
最初から大きめのセットを購入して、長くたくさん使いたいという方には、このようなセットの方がおすすめかも知れませんね。
2020.7.5さらに追記 最近のものだと【2019年版】など新たに発売されているものもありますので、合わせてチェックしてみてください。どれもセット内容が微妙に異なりますので選ぶのに迷います~^^
「感覚教育」を取り入れる
モンテッソーリ教育では「感覚教育」という分野がとても重視されています。
感覚教育とは、子どもの五感「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」という五つの感覚を研ぎ澄ませて脳の発達を促すことなのですが、
おうちで簡単に作れる効果的な知育おもちゃを使って、お子さんの五感をバッチリ刺激してみませんか?
実際にわが家で手作りに挑戦した時のオススメ記事がありますので、下のリンクからご覧くださいね。
★触覚の知育【センサリーバッグの作り方】
【センサリーバッグの作り方】手作り玩具で赤ちゃんの脳と手指感覚を鍛えよう!【センサリーバッグの作り方】手作り玩具で赤ちゃんの脳と手指感覚を鍛えよう!
★視覚の知育【センサリーボトルの作り方】
【センサリーボトルの作り方】手作り知育玩具で赤ちゃんの視覚へ働きかけよう!【センサリーボトルの作り方】手作り知育玩具で赤ちゃんの視覚へ働きかけよう!
シール貼りで指先の知育
用意するもの
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- 丸シール(ラベルシール)
- シール貼り用の台紙
(無料ダウンロードできます→こちら)
丸シールとは、事務用品として使うインデックスラベルシールのことです。
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赤や青のシール。見たことありますよね。100均でも購入できますよ。
シール貼り台紙とは、その丸シールを貼っていくためのイラストが描いてある紙です。
台紙はまず無料ダウンロードできるものからはじめてみるのがおすすめですよ。
当サイトでもオリジナルの台紙を無料配布していますので、
まだ使っていない方は、ぜひダウンロードして使ってみてくださいね!
無料ダウンロードはこちらからどうぞ!
【おうち知育】シール貼り台紙の無料ダウンロード教材作りました!
シール貼りのやり方
まずは、こちらからシール貼り台紙をダウンロードします。A4サイズで印刷してくださいね。
または、ネット検索などで別の台紙を探して用意してもOKですよ。お好きな台紙を見つけてください。
当サイトの台紙を使う方は、印刷した台紙を十字の線から4つ切りにします。
もちろん切らずにA4サイズのまま使っても結構です。お好みでお選びください。
ペタペタ・・・\ 上手だよ~!がんばれ! /
台紙が準備出来たら、丸シールを台紙のイラストのの部分にぴったり合わせることを目指して貼っていきますよ。
はじめは線からはみ出してしまっても大丈夫。毎日積み重ねていくと、日を追うごとに上手になるはずです。
丸シールは、事前にシートからひとつずつ切り離しておくと良いですね。
さらにシート(台紙)の端を少し折っておいてあげると、お子さんが一人でシールをめくりやすくなります。
まだ最初のうちは、あまり小さなサイズだとなかなか難しいので、15mm程度の大きさのシールから挑戦するのが良いと思います。
シール貼りに慣れてきたお子さんや、3歳以上のお子さんは、8mm程度の小さなサイズで挑戦するのもおすすめです。
当サイトの台紙は、15mmと8mmサイズの丸シール専用です。
対応サイズのシールをご用意ください。
遊びに知育を取り入れると、子どもが知育好きになるかも!?
すみれ
さらにモンテッソーリ流にするには・・・
モンテッソーリ園やこどもの家で行われる「おしごと」への取り組み方を、さらに追及して取り入れたい方は、
お子さんがシール貼りに取り組む前に、ママがこのような下準備をしてあげると良いですよ。
- 四つ切りにした台紙を各イラストごとにボックスにまとめて入れる。
- ひとつずつ切り離した丸シールを仕切りケースに入れる。
- 小さなゴミ箱(くず入れ)を横に用意する。
①のボックスは、100均の収納コーナーにある透明アクリルケースなどで十分です。
②の仕切りケースも、アクセサリーやビーズを分けて入れる100均の蓋付きケースがおすすめです。シールを各サイズごとに仕分けしたり、色別に分けてしまってあげると、お子さんが使いやすいですね。
③のゴミ箱は、シールから剥がした台紙のゴミを、お子さん自身で集めておき、最後に捨てるために用意します。
実際のモンテッソーリ教育では、
お子さん自身で好きな教具を準備して、作業を行い、終わって片づけるまでが一つのおしごとという考え方となります。
これからも引き続き、おうちでモンテッソーリ教育!のアイデアを追記していきます。どうぞお楽しみに!
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