子どもが1歳半検診の際に「言葉がゆっくりかな?」と指摘され、
「たしかに他の月齢が同じ子は、もっとおしゃべりが出来ているかも…?」
と、わたし自身も何となく気掛かりになってしまう時期があったんです。
この頃は、まだ子どもとの意思疎通がむずかしく、悩むことも多かったため、
「もっとこの子の言葉を伸ばしてあげられたら、理解力も付いて、上手に親子のコミュニケーションが取れるかも!」
と考え、あれこれ効果的なアプローチは無いかと模索していました。
ですが、絵本を読み聞かせたくても、破ってしまったり、興味を持ってくれなかったり。
ママがたくさん話しかけると良い、とは知っていても、赤ちゃんに対してどんな風に喋ったら良いのかな…?
ん?私って、実はおしゃべりがニガテかも・・・?
自分なりに良いと思うことを一つずつ実践するも、思い悩む日々…。
「なにか良い指南書になるようなものは無いかな?」
そう考えていた時、
【0~4歳わが子の発達に合わせた 1日30分間「語りかけ」育児】
(サリー・ウォード・著 汐見稔幸・監修 槙朝子・訳 小学館)
という本を書店で見つけ、これだ~と感じ購入してみました!
目次
「語りかけ育児」1日30分の語りかけでOK?読んで実践レビュー
価格もボリュームも良い感じ
こちら定価は2,200円(税抜)。育児書としては結構しっかり目のお値段!と感じたのですが、
実はこの本、ボリュームがすごくて・・・
/ど~んっ!\
こんな感じで、厚みが3センチ(約2.8cm)近くあるんですよ!
棚に並んだ他の育児書たちの中でも、抜群に目立っていたので、手に取らずにはいられなかったです^^
ページ数でいうと、なんと411ページも!
それもそのはず、この育児書の中には、
赤ちゃんが生まれてすぐ0ヶ月から4歳になるまでの、各月齢での発達目安や、
してあげたい具体的な語りかけの方法、遊びかたの実例などが挿絵と共にたっぷりと紹介されているんです。
またそれに加えて、この時期の赤ちゃんには「まだこんなことはしない方がいいですよ」というような事柄も書かれていますよ。
(例えば、うるさい音やテレビだけでなく、良くない語りかけの方法なども!)
一晩でザザッと読み進めて、はい終了!というような類の本ではなく、
赤ちゃんが生まれたその日から、満4歳を迎えるまで、その月齢のページに書かれた内容を追って、わが子の成長と照らし合わせながら、
じっくり大切に読み進めていく「育児の指南書」となってくれるような一冊。
そう考えると、決して価格は高すぎることはなく、むしろかなり高コスパ!
実はわが家では、もう5年ほどこの本を愛読していることになります^^
著者サリー・ウォード氏とは?
この「語りかけ育児」は、イギリスの言語聴覚士、サリー・ウォード氏の「Baby Talk」(ベビートーク)という本を翻訳したもので、
原書は本国イギリスで、瞬く間に良書として評判になったとのこと。
その「Baby Talk」を=「語りかけ育児」と訳したのだそうですよ。
彼女はイギリスの言語治療士の第一人者であり、国営医療サービス事業所で言語障害児を担当するチーフを務めた経歴の持ち主。
そして、その言語治療士としての20年間の研究から考えた「語りかけ育児」というプログラムを生み、世界各国から注目を集めました。
ちなみに、本を監修している汐見稔幸先生は、著名な教育学者であり、東京大学の名誉教授なども務めておられる方で、
Eテレで放送中の「すくすく子育て」にもご出演でおなじみですね!
本書の他にも、たくさんのご著書を出版されています。
どんなママさんにオススメの本なの?
この本、どんなママさんに読んでみて欲しい?
私が特にオススメしたいなと感じたのは、こんな方たちですよ。
- 「語りかけ」に自信がなく指南書があると助かる
- 発達ゆっくり?もっとアプローチして伸ばしたい
- 言葉を伸ばして知能の発達も促したい
- 赤ちゃんと上手にコミュニケーションを取りたい
- 「語りかけ育児」に興味あり!方法を知りたい
- 子どもにとって良いことは何でも取り入れたい
オススメしないのはこんな方!
ここまでは、この本をオススメしたい方、オススメのポイントや理由などをお伝えしてきましたが、
今度はそれとは逆に、「こんなママさんにはオススメできないかも?」
「この本は合わないかも?」と感じる方を、私の主観で考えてみました。
- 本に書かれた発達目安に左右されやすい方
- 発達ゆっくり?と気にしすぎてしまう方
- 他のお子さんの発達状況と比較してしまう方
- ナーバスになりやすい方
- 「語りかけ育児」に良い効果があるとイマイチ信用できない方
- 毎月読み進めることを忘れてしまう方
上記のような方には、あまりこの本は向いていないかも知れません。
その理由は、この「語りかけ育児」には、子どもの月齢ごとの言葉の発達や成長の目安が、事細かに書かれています。
もちろん、お子さんによっては、該当の月齢のページに書かれた内容まで、まだ発達が追い付いていない部分なんかもあるはず。
実際にわが子もそうでした。読み進めて実践を重ねるまでは、書かれているように発達が追い付いていないことが多く、
「え?この月齢だと、こんなに言葉が出てるはずなの!?」
と、驚いたり、落ち込んだりすることも。
ですが、発達目安はあくまで「目安」!
子どもにはそれぞれのペースがあるでしょうから、みんな同じと一括りにしてしまうことはないはず。
書かれている通りに発達が追い付いていない場合でも、それをすぐに気にして、ママが自分や子どもを責めてしまったり、強いストレスを感じるようであれば本末転倒です。
それでも、お子さんの発達について何か心配事があるようであれば、自治体の育児相談窓口などへ相談してみるのが良いと思います。適切なサポートを行ってくれるはずですよ!
わが家も実際に、保健師さんからのアドバイスを頂いたり、臨床心理士さんが発達を見て下さったり、いろいろとお世話になった経験があります。
「本を読んで一人で悩むくらいなら、実際に相談してみよう!」
と、私はママさん方にお伝えしたいです!
読み終えての評価は?
「語りかけ育児」を読み、実践してきた私からの評価は、こうなりました。
もちろんどの分野でも高評価!なのですが、
「読みやすさ」の面で言うと、この本は英語で書かれた原書を日本語に訳しているとあって、ごくたまにピンッと来にくい表現がありました。私はそこが少し気になってしまい、星一つマイナスに。
ただ、具体的な語りかけや遊びの方法は、本を読めばしっかり内容が伝わってくるので、さほど心配はいらないですね。実例が満載で取り入れやすさ、実践しやすさは抜群!
頁総数411ページと、大ボリュームなので、全部読み切れるかな~?と思われるかも知れませんが、
各月齢ごとに読み進めていくものなので、一度に読むのはたった数ページのみという場合がほとんど。
ページ数が多くても、逆に読みやすい!
という、家事育児の合間など、忙しいママにもピッタリの「育児バイブル」です。
さいごに感じたこと
思えば私、今まで物静かな方で、自分からバンバン話しかけるタイプじゃなかったみたいです^^
おしゃべりな友人が話題を振ってくれたら、「そうだよね、それでさー!」なんて一緒になって話に乗っかって上手く会話が出来ていただけだったようで…(笑)
大人になり家庭を持ち、赤ちゃんを育ててみて、やっとそれに気が付きました!(そう、今さら!)
まさか将来、自分の赤ちゃんに対して、何を語りかけてあげたら良いのか分からなくなってしまうだなんて、思いもしなかったんですよね。
でも、意外とそういうママさんも多いんじゃないかな?
そういう方にこそ、やっぱりこういった指南書の役目を果たしてくれるような一冊があると、とても重宝すると思います。
赤ちゃんの月齢のページを見て、書いてあることを実践するだけ!
今すぐ始められるので、ぜひ手に取って読んでみて欲しいですね!
↓ 原本「語りかけ育児」のエッセンスを濃縮して読みやすくまとめた「コミック版」もありますよ!
↓ kindle版(電子書籍)だと定価よりかなり安かったです!(2020.6.24現在)合わせてチェックしてみてくださいね。
こんな絵本も重宝しました!
余談ですが、「語りかけ育児」は自分用の指南書として購入しましたが、
それと合わせて、子ども用にはこんな絵本を買ってみました。
1歳のえほん百科 (えほん百科シリーズ) [ 榊原 洋一 ]
これがまた、すご~く良かったんです!^^
本当に買って良かった一冊…と言うか、購入必須の一冊になりましたよ。
この本は、20年近く前からのロングセラー、講談社の「えほん百科シリーズ」というもので、
実際に私が持っているのは、写真のものより古いタイプ。2017年に新改訂されて、今はイラストやデザインも現代的に親しみやすくなっています!
病院の待合室に置いてあったものを見つけて、子どもと読んでいた時に、
「しまった~、こんな本を一冊揃えておくべきだった!」
と思い、慌てて書店で購入したんですよ^^
中身はと言うと、幼児が愛着を持てるような可愛いイラストや写真に、物の名前が書かれた「えほん図鑑」のような作りになっていて、
1歳、2歳、3歳、4歳、とそれぞれの年齢別でシリーズ化されているので、該当の年齢を選んで、それ一冊を重点的に子どもと読み進めれば、
その時期に「ここは押さえておきたい!」物の名前、知識、生活常識などがインプットできるんです!
「2歳だと、そろそろ丸や三角、形の分類もできる頃なんだな~」
なんて、一つの発達の目安や指針としてわが家では、とても重宝しましたよ~!
また、実物を見れば名前が分かるけれど、それがイラストになると何故か答えられない…
ということが意外とあったので、この本で上手く一致させる対策をしながら、理解に結び付けることが出来たと思います。
2歳のえほん百科 (えほん百科シリーズ) [ 榊原 洋一 ]
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